17歳と11か月の自分にとって、話すという行為

自分は比較的口数が少ない。

そのことをコンプレックスに感じている。

比較的、と言ったが、周りからは木石のような存在と思われている節がある。

喋らないことを心地よく感じているならば、そう悩む必要もないように思える。

実際心地よくは感じているんだけど、どうしてもそれに付随して起こる問題に対するストレスが心地よさを上回ってしまう。

しかし、実際にしゃべってみようと思うと、面倒くさくて続かない。

本当は努力してやるものでもないんだろう。

毎日継続していれば、それほど抵抗も感じなくなるだろうが、なかなか、テンションの波というのがあって思ったように口が回らない時が多い。

じゃあやめてしまおうかと思うと、やっぱり彼女は欲しい。

「付随して起こる問題」というのは、白状すると、どうしようもなくこの問題である。

恋愛市場において、コミュニケーション能力は、超・重要パラメータである。

というか、恋愛という行為そのものに、コミュニケーションが内在しているのだから、いくらぶー垂れても、きちんと話すことすらできない男に、好意を抱く女性はいるまい、じゃあ喋れ、それが面倒くさい。

話せない理由が、場数が足りないだとか、初対面が苦手とか、はっきりした原因ならまだ対処は容易いように思える。

しかし、自分が直面している「面倒くさい」という感情、いつまでも脳を曇らせ続ける謎の感情に、いつか勝てることを祈る。

いつか勝てたら、その時は彼女を作って、思いっきり尻に敷かれるのだ。

今思い出したが、「尻に敷かれる」という表現の、嬉しさったらない。

力関係をわからされて隷従する他無いリアルな感情が、脳を駆け巡るよ。

物理的にもエロイ。

がんばろう